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【PR NOW#006】今後10年のPR産業における4つのキーワード

今回は、これからの10年、PR産業でビジネスをしている我々や、
PRパーソン一人ひとりがどのように変化するのか、
或いはどのように変化していかなくてはならないのか。

そんなPRの未来について、
9月28日に開催された日本パブリックリレーションズ協会主催
「PR Professionals Meeting 2020」にて、
弊社代表の吉柳さおりがお話した4つのキーワードをご紹介します。



1.ソーシャルバリューデザイン

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今、そして今後10年のPRにおいて重要なキーワードの一つが
「ソーシャルバリューデザイン」です。

日本では長年の間、PR=パブリシティという観点が強かったことから、
PRパーソンに求められるものも、
商品やブランドがメディアで紹介されるためのストーリーやコンテンツを 作る能力であることが多かったと感じます。

しかし、現在ではPRは単なるパブリシティ領域を越え、
メディアだけではない、あらゆるステークホルダーに対して
企業やブランドの価値を理解・支持を得ていく役割を担うようになりました。

このような変化の中、PRの真価はブランドスト―リー、ステートメント
といった企業の「顔」をいかに構築していくかという領域から、
企業やブランドの「中身」作りにまで踏み込み、
本質的な社会価値を構築していくこと=「ソーシャルバリューデザイン」
という領域へと移行し始めたと考えています。

「ソーシャルバリュー」というと近年多くの企業がSDGsを始め社会課題解決に取り組んでいますが、
情報の透明性が高いSNS社会の現代においては、
中身の伴わないブランドメッセージはすぐに消費者に見破られてしまいます。

表面や小手先だけでない、実態の伴った本質的な社会価値を広い観点から提案し、それを実際のアクションへと昇華させていくこと。
そういったことが今後PRの果たすべき機能なのではないでしょうか。

勿論、企業は慈善団体ではなく、
経済的な価値(業績をあげる)も生み出していかなくてはいけないので、
「社会的価値」と「経済的価値」の両輪を担うコアバリューをPRの力で構築することも必要になります。
そういった意味でも、PRはますます企業活動の「本質」に近い存在になっていくと思います。



2.ホリスティック

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2つ目のキーワードは「ホリスティック」です。

前述のように、日本ではPR=パブリシティという認識が強かったためステークホルダーもメディアが中心でしたが、
ここ数年で、PRはより多面的なステークホルダーと向き合う、
「パブリックリレーションズ」という言葉本来のあり方に立ち返るようになりました。

生活者をターゲットとしたマーケティングコミュニケーション、
株主を見据えたIR活動、
ブランド主体のファンコミュニティの構築、
未来の社員に企業・ブランドを正しく理解してもらうリクルーティング活動、
ステークホルダーとしてのKOLとのリレーション構築。

対象とするステークホルダーは全く異なりますが、
そのどれもが現在のPRにおいては非常に重要な活動です。

このように、PRが向き合うステークホルダーが多様化する中で重要になるのが、あらゆるステークホルダーにとって価値あるブランドとは何かを広く考える、「ホリスティック(=全体的)」な視点でのブランド構築です。

さらにいえば、我々のようにPRに携わる企業や人間は、
「ホリスティック」な視点を持つことは勿論、
PRの手法においても、より「ホリスティック」に実行していく必要があります。

多方面に存在するステークホルダーに対し、一つのイベント、一つのプロモーションだけで伝えられる範囲は非常に限定的です。
そんな中で、弊社を含めPR会社や広告代理店、クリエイティブエージェンシーなど、
コミュニケーションを生業とするあらゆる企業や人々がお互いの専門性を受け入れ、それぞれの強みを活かし「共創」していくこと。
企業やブランドにボーダーレスな価値作りが求められる現代において、
「競争」ではなく「共創」していくことがPRの真価を発揮する上で非常に重要になるのではと思います。



3.ローカルコミュニティ

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3つ目のキーワードは「ローカルコミュニティ」です。

これまでの日本では、キー局や全国紙でのパブリシティを重視する、
所謂マスコミュニケーションがPRの主流にありました。

しかし今後は、必ずしもマスに伝えることだけではなく、
「ローカルコミュニティ」において情報や価値を伝えていくこと
PRの重要なポイントになってくると考えています。
 
その背景には、新型コロナ感染症拡大の影響を受け今まさに進んでいる、「地方移住」があります。
リモートワークの浸透により、<地方在住で東京勤め>という生活様式が
ニューノーマルとして一般化されつつある中で、
一つの地域で経済が回るような自立経済を実現する
「ローカルコミュニティ」の存在感はますます強まっています。
また、マイクロツーリズムの普及や政府推奨の「スーパーシティ」という
考え方も、その後押しになるかもしれません。

ローカル内で一つのコミュニティが完結する時代へと変化する中で、
PRの価値も、いかにして全国放送のTV番組や全国紙に取り上げられることではなく、いかにしてローカルコミュニティの中でリレーションを築くか、
あるいはそのコミュニティ自体を構築
していくか?
ローカルコミュニティに対してどう機能するか?
そういった部分が重要になってくると考えています。

また、このよう流れの中で、
勿論PRパーソンのIターン・Uターンも増えてくると思います。
ローカルコミュニティをフィールドに、
それぞれのPRパーソンがどのように活躍していくか
ということも、
PR産業の今後10年を占う大きなポイントではないでしょうか。



4.予見力

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「ソーシャルバリューデザイン」「ホリスティック」「ローカルコミュニティ」。
これら3つが今後のPR産業においてポイントになる中で、
最後にPRパーソン個人において重要になるキーワードとして、
「予見力」を挙げたいと思います。

もう少し丁寧にいえば、少し先の未来を予測していく力です。

これまでのようなメディア視点のPRにおいては、
報道文脈やターゲットとするメディアの特性といった過去の傾向から
商品や企業を取り巻くストーリーをつくる、というアーカイブ型の戦略設計が可能でした。

しかし今後のPRにおいて、社会や生活者など幅広いステークホルダーを見据えた「ホリスティック」な観点から、より本質的な「ソーシャルバリューデザイン」を行っていく中では、
PRパーソンには過去を分析する力よりも、
少し先の未来を見据え、変化を予測する能力を身に着けることが重要になってくると考えています。


未来を予測することができるPRパーソンが、社会全体を俯瞰視し、
企業やブランドの本質的な価値作りに貢献していく。
そんなPR産業の未来を実現すべく、
私たちプラチナムも立ち止まることなく成長していければと思います。
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いかがでしたでしょうか。
PRやコミュニケーションの関わる皆様にとって、今後を考えるキッカケになれば幸いです。

「PR NOW」では、今後も日々めまぐるしく変化するコミュニケーションやPRの「今」と「これから」をお伝えしてまいります。

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